かかびろぐ

大学3年生から書いてます

アルケー

未知のところに飛び込んでみたかった。文学に興味があった。大学在学中は随分とブックオフに世話になった。文系に進めばよかったのではと何度も考えた。 化学が好きだった。目に見えない小さな反応の集合体が目に見える形で現れるのは好奇心をくすぐった。化…

東京にふらっと行けるぐらいの場所が良い そうすればきっと寂しくなくて、適度に孤独で、美しい夜も汚い景色も、手軽に見つけられるんだ。 「東京」って名前がつく大学ならどこでも良かった。喉から手が出るほど欲しかったはずの生活は、どこまで行っても「僕」…

盆の日記

1. 世間話くらいならするが、人間関係に関する話は昔から苦手で仕方がない。 昨日実家に帰省した。母から地元の近況報告を聞く。「○○さんが隣のマンションに引っ越してね」「あなたの同級生の△△ちゃんっていたじゃない?あの子がね」「お隣の‪✕‬‪✕‬くんが就職して…

仕事について

仕事というのは固定的に賃金が支払われるから良くない、と感じるときがある。何を馬鹿なこと言ってんだと思われるかもしれないが、本気である。 仕事は一般的にはお金を稼ぐために、もとい生活するために、社会に生産した分の対価を貰うものだ。しかしお金を…

「すべてにあなたが関われるわけじゃないの」

「どの道を選んでも必ず誰かを傷つけるからねえ」 建前と本心、選択による不可逆的な喪失に躊躇していたら言われた。しばらく前のことだが未だにふと思い出す。僕はどうしたらいいんですかね、ともう二度と会うことはない人に尋ねたときだった。 自分のやりた…

誇張

「人が嫌い」と言う人を何回か見たことがあるが実に大人げない。 本当に全人類が嫌いならその発言の聞き手は存在しないはずなのに、結局は誰かに聞いてほしいのだろう。「人が嫌い(だけど貴方は良いよ)」と特別感を醸し出して、見かけの価値をあげようとしている…

Twitterが消えたら

終わりがまことしやかに囁かれている。タイムライン表示数に上限がついたり、フォローしている人のツイートがTLに流れなくなったり、ユーザーが望む形からは次第に離れていっている。 僕がメインで利用しているアカウントは中学生からのもので、最近はあまり…

無理をする

物事には勘所がある。普段は失敗したりふざけたりしても構わないが、決して外せない道理もある。 具体例を挙げれば、公の場で結果を残す、言うべきでないことは言わない、他人の貢献に感謝を示す、、、とか。どこにでもありふれた、実にくだらないことだ。し…

ある暮れ

「かびくんはさ、人生の目標とかあるの?」 突然の上司の問いかけに僕は戸惑った。定時を過ぎて職場には僕ら二人きり、適当に流すこともできない。何か言わなければいけない。 「人生の目標ですか」 僕は耳に入った言葉を反芻して、少し間を置いた。 「……人…

素養、品性。

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」なんて言葉があるけれど世の中は貴賎で溢れてるが?とツッコんだ福澤諭吉は、それに対して学問をしろと説いている。時代が変わっても根強い"学歴社会"からも分かるように、「人の上にいる人」は模試の成績上位者…

誰もが自分の居場所を探している

こんな僕もInstagramを見る。友人関係が狭いから頻繁ではないが、代わりに知らない投稿者のリール動画がよく目に入る。その中で心底気に入らないのが、ノスタルジックな音楽とともに田舎や道端の風景を映している動画だ。かなり溢れかえったカテゴリだから見…

レプリカ

自身を好きだと思えたらきっと楽だ。 "イデア"を認識すれば今見ている世界は偽物で、客観的事実など本当の意味で理解のしようがない。そんな世界では本来競争や比較に何の価値もない。 感情や思考の発生事由も所詮主観だ。自己に対するプロパガンダは幸福追…

挨拶ができない

「君は感情を隠そうとして笑う癖があるね。」入社から三週間経って人事に指摘された。 新入社員は五月半ばまで研修合宿を行い、その後は全国の支社に散らばっていく。だからこの1ヶ月半は知識や業務を覚えることはもとより、同期と仲良くなることも強く求め…

11

3年ほど前に福島県の浪江町に足を運んだ。そのとき「復興なんて始まってすらない」と感じた記憶がある。止まった時計、瓦礫であふれた建物、人は全くいなくて、津波が来たと思われる部分は文字通り何もなかった。ただ片付いた空間がひろがっていた。それでも…

大学卒業を控えて思うこと

来月大学を卒業して、春から新しい場所で生活を始める。4年間という大学生活でずっと願い続けていた「早く終われ」「さっさと卒業したい」という気持ちは今になって随分と弱くなってしまったから、自分は相変わらず愚かだなと思う。社会は4年前と大きく変わ…

こどもの頃は

こどもの頃は知らないものばかりで、音楽番組や時代劇が全く面白くなかったのを覚えている。特に紅白歌合戦なんてのは両親や兄弟は楽しそうに見ていたが僕には本当に退屈で、同時間に放送されているガキ使の方を観ていたかった。偉人と一般人の文章の区別な…

田舎の学問、京の昼寝

田舎side 比較的田舎で生まれ育ち、小さなころから高校入試を迎えるまで公園でよく遊んでいた。入学した高校は地元では称賛される程度の目立たない学校で、周りは田畑で覆われていた。収穫の時期が終わるこのくらいの季節は下校時に焼畑の煙が通学路に流れこ…

性別へのアンチテーゼ

僕が常々思っている性別について

将来の夢へのアンチテーゼ

「将来の夢」が昔から定まっていた人はすごいのか 小学生の時点で「将来の夢」を掲げていた人はそれだけでなぜか褒められていた記憶がある。 僕は小さなころから興味が様々なことに向かうタイプだった。良く言えば「好奇心旺盛」だが、悪く言えば「飽きっぽ…

夏期講習と僕

僕のもとにはまだ来ていないが、多くの学生には夏休みが始まったらしい。アルバイト先の塾でも夏期講習が始まり、担当している中学生の中にもメラメラと闘志が燃えている子がいることに気づく。日々の勉強の記録を怠らず、毎日を計画通りにこなしている様子…

自動思考をやめたい

無意識のうちに及ぶ考えを自動思考というのですが、時折これが自分でも辟易するような内容に及ぶのでやめたいという話です。 何かを見たり聞いたりした瞬間に思うことが非人道的であったり倫理に反していたり人を傷つけるようなものであると、本当に自分に嫌…

今日という日はきっといつか忘れてしまう

楽しくて笑顔が溢れたようなこと、おなかを抱えるほど面白かったこと、心が揺さぶられるくらいに素敵だったこと。生きているうちに「今日はとても良い日だったな」「忘れたくないな」と思う瞬間は数え切れないほどにある。でも僕たちは全てを思い出すことは…

Passwordd Articles

Decrypt U2FsdGVkX19fPXSxhGGFwelnqlArsqBQhs851Jw5Jw+JX0STqqzeiOGmjypRW5/sl8rXos4qxT8Nh2OsQUHLUsRJ3sjOvdjoPA8Z3prGqR09dw0dctaa8d6d9/QjYjNMSGZF0+TqlIm/oPfpVEMOyjdHFxw9tYgCgJu1TelFMV46VkJQblgAlTHC8jcYqAZWirO6YEzNSb0DVZ3uaAUn1Ja6A7YdG14bhxZVlmc…

惰性

駄文を読むことは時間の無駄遣いです。

相思草

ふと思い出したことを書きたい気分になったので書きたいと思います。 相思草(あいおもいくさ)という言葉をご存じでしょうか。 以前辞書を読んでいた時にふと知ったのですがこれ、煙草の意味だそうです。何ともかわいらしい表現ですよね。近年では嫌われる対…

三千世界の鴉を殺したい

自分が嫌いです。斜に構えた考え方とこれを吐き出す図々しさ、そしてこれに嫌悪感を抱きつつも平然とふるまっている自分が嫌いです。心の中に「自殺」という名前の犬がいて、いつもそばにいる感覚がします。これは大学生になってまもなくの頃から棲みついて…