「かびくんはさ、人生の目標とかあるの?」 突然の上司の問いかけに僕は戸惑った。定時を過ぎて職場には僕ら二人きり、適当に流すこともできない。何か言わなければいけない。 「人生の目標ですか」 僕は耳に入った言葉を反芻して、少し間を置いた。 「……人…
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