かかびろぐ

大学3年生から書いてます

今日という日はきっといつか忘れてしまう

楽しくて笑顔が溢れたようなこと、おなかを抱えるほど面白かったこと、心が揺さぶられるくらいに素敵だったこと。生きているうちに「今日はとても良い日だったな」「忘れたくないな」と思う瞬間は数え切れないほどにある。でも僕たちは全てを思い出すことは出来ないし、日記や写真にその瞬間だけを残したとしても、そのときの光景や感情、周りの表情やにおいなど、目にしたもの、耳にしたものすべてを記録することは出来ない。自分の頭の中だけにしか残っていないのに、その記憶は徐々に消えていってしまう。何気ない日常が、少し日数が経てば消えてしまうような時間こそが僕たちを作りあげているのに全く覚えていられないこと。これが本当に悔しくて悲しくて絶望さえも感じて泣きたい気持ちがこみあげてくる。そんな僕を横目に、今もいつかは忘れてしまうだろうけれど忘れたくない時間がこんこんと無情にも過ぎ去っていく。

歳をとってしまったら僕はどれだけたくさんの「今日」を覚えていられるだろうか。そしてきっといつかは僕自身が誰の記憶からも消えてしまうのだろうか。逃れられない現実がとても寂しい。

僕は数ある一日に過ぎない今日も、未来に残る素敵な記憶を探していたい。